ギャラリー解説
書画
傳・釋弥阿聖戒、和歌(鎌倉時代、AD1261〜1323)
紙本肉筆・・縦34.8cm、横14.3cm
巻き止めに「弥阿上人雲仙寺にて」と墨書されてい
る。この記述が正しければ、一遍上人の従兄弟で
時宗の歓喜光寺を開いた弥阿上人、つまり鎌倉時
代の名僧聖戒上人と言うことになる。しかし乍ら、
紙も墨もとても鎌倉期とは言い難く、せいぜい遡っ
ても江戸末頃であろう。恐らく誰かが弥阿上人の歌
を書き写したものであろうが、誠に恐れ入った「傳」
の品である。
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