ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2024、6、3)

縦横・・1.5x1.5cm

古璽文で刻した小遊印で、「一場春夢」(一場の春夢)で

ある。人生は儚い事を言った言葉で、「邯鄲の夢」とか「一

炊の夢」とかに近いことばである。北宋の趙令畤が編した

『侯鯖録』巻七に有る言葉で、「老婦有り七十、坡(蘇軾)

に謂ひて云ふ、内翰昔日の富貴は一場の春夢と。坡之

を然りとす」と有る。高位高官も富貴も、後から省みれば

所詮一時の春夢にしか過ぎない。今となっては先生先生

と云われて歩んで來た四十五年間の大學教員生活も、一

寸長めの一場の春夢でしかない。故に夢から覚めた老人

は、はてさて何をすべきか、うろうろと迷うだけである。


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