ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、10、22)

縦横・1.5x5cm

『論語』爲政篇に「女《なんじ》に知るを誨へんか、知るを

知ると爲し、知らざるを知らずとす、是れ知るなり」と有る

。其れをアレンジして金文で刻した、「知不知是知也」(知

らざるを知る、是れ知るなり)である。己は何を知らなくて

何が足らないのか、其れを認識して知る事、其れこそが

知ると言う事である。中央の「是」が、印泥を付けたら線

の周圍の表面が剥離してしまった。でも何となく「是」と判

別出來そうだから良しとする。己には何が足らぬか十分

分かっている、筆文字を練習しないので章法が全く駄目

である。分かってはいるが、頑として其れを拒否するもう

一人の己が居る。恐らく、石を彫るのも、下手で駄目なま

ま一生を終えるであろう。


[ギャラリー一覧へ戻る]