ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、6、26)

縦横・5×2cm

金文で刻した、「用積年學注經史語」(積年の學を用って

經史の語を注す)である。今も数カ所で漢文を讀んでい

るが、初見の文獻を讀む時は大概この様である。しかし

、最近はこの積年の學が忘却の彼方に遠ざかり、諸々

難渋する事が多い。例え積年の學であっても、日々日常

的に駆使していないと、徐々に減少し利息に因る小回り

どころか元本に基づく基本さえ、時として瞬時に出て來

ない事が有る。技術的行爲は、日々使用してアップデイ

トしていないと、いざと言う時に役に立たなくなってしまう

、と言う事を痛感させられるこの頃である。


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