ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、8、6)

縦横・3.5×2.6cm

『隋書』王充傳の一句を戰國篆文で刻した、「舞文弄墨

」(文を舞はし墨を弄ぶ)である。「明辯」の典據となって

いる故事の言葉で、才や技巧を弄び身勝手な理論や

理屈を組み立て、其れを亂用する事の例えである。王

充傳には、「法律を明習して文墨を舞弄し、其の心を高

下す。或ひは之を駁難する者有らば、充は口を利し非

を飾り、辭義鋒起す。衆は其の不可を知ると雖も、能

く屈すること莫し。稱して明辯と爲す」と有る。此処の「

舞弄文墨」を互文にしてみた。


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