ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、8、20)

縦横・2.9×1.7cm

『荘子』田子方篇の一語を、金文で刻した「目撃道存」(

目撃して道存す)である。真の賢者は言葉を交わさなく

ても、一見して其の本質の素晴らしさが分かる、と言う

事である。孔子が南方の賢者温伯雪子を評した言葉で

、田子方篇には、「夫の人の若き者は、目撃して道存す

。亦た以て聲を容るる可からず」と有る。優れて素晴らし

いものは、一見しただけで其處に其の本質が見られる

と言うのは、何も賢者の事だけでは無く、藝術作品等々

(『書譜』にも引用)についても、言われる事である。


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