ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、9、16)

縦横・3.2×2.3cm

『易經』説卦傳の一句を、戰國篆文で刻した「數往知來

」(往を數へて來を知る)で、過去の事に基づき將來を豫

見する事である。説卦傳には、「往を數ふる者は順、來

を知る者は逆」と有る。「逆」とは、「迎える」事である。し

かし、現實には往を數へる事を忘れたが如き、過去と

同じ様な問題が多發するのは何故であろう、恐らく「喉

元過ぎれば熱さ忘れる」、と言うのが人の本性だからで

あろう。己などは、退職後は二度と本等買わないと妻に

明言したが、ついつい買って其の都度妻から「約束違反

」だと叱責され、「もう買いません」とは言うものの、氣に

なる本が有ると買ってしまい、其の度毎に「また怒られ

る」と思うのである。


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