ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2025、9、17) |
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縦横・2.5×1.7cm 『三國志』陳思王植傳の一句を、金文で刻した「言出爲論」 (言出らば論と爲り)と、甲骨文で刻した「下筆成章」(筆を 下さば章を成す)とである。魏の曹操が三男曹植の文章を 見た時、其の出來映えに驚き、「お前は誰かに代筆(人を 倩《やと》う)してもらったのか」と問い質したのに對し、曹植 は、「私は言葉が出ると論議を為しており、筆を下せば文 章を成しております。どうして人など雇いましょうや、お疑い ならば、面談してお確かめ下さい」と答えている。其の文才 を詠われた曹植の面目躍如たる言葉である。 |