ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、9、20)

縦横・2.5×1.7cm

魏の曹丕の有名な『典論』論文の一節を、金文で刻した

「文經國之大業」(文は經國の大業)である。文章の偉大

さを述べた言葉で、論文には、「蓋し文章は經國の大業

不朽の盛事なり。年壽は時有りて盡き、榮樂は其の身

に止まる。二者は必ず至るの常期あり、未だ文章の無

窮なるに若かざるなり」と有る。名文・名詩は人口に膾

炙して永遠に傳わる、と言う事である。己は名文・名詩

等無く、悪行も其れ程酷くは無い、故に後世に傳えるも

のなど何も無い。精々子供が孫に傳えるぐらいだろう、

「お前のおじいちゃんは變人だったよ」と。


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