ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、12、7)

縦横・4.8×2cm

『説苑』雜言篇の一節を、甲骨文で刻した「玉有六美君

子貴之」(玉に六美有り、君子は之を貴ぶ)である。たか

が石に過ぎないが、其れでも「玉」には六美が有り、君子

と稱される人々は「玉」を貴ぶと言うのである。雜言篇に

は六美として「コ・智・義・勇・仁・情」を設定している。單

なる石に過ぎない「玉」に「コ」を付與して人格化・擬人化

したのは、儒家である。だからと言って、玉を持つ人が

君子とは限らないのである。何故なら己も玉を持って居る

からに他ならない。


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