ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2025、12、16)

縦横・2.8×0.8cm

『新唐書』張玄素傳の一句を、甲骨文で刻した遊印の「回天

之力」(回天の力)である。極めて困難な状況や絶対的危機

を、一變させてしまう程の力を表した言葉である。張玄素傳

には、「張公、事を論じ回天の力有り、仁人の言と謂ふ可き

かな」と有る。最近其の言葉に回天の力が見られる様な人

は、殆ど見かけなくなった。自ら「平和の仲介者」を自認して

いる人は居られるが、其の言葉は可成り好い加減で何處か

輕い。


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