ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用遊印一顆(現代、AD2025、12、18)

縦横・1.2×2.8cm

『教坊記』第八段に有る一句を、甲骨文で刻した遊印の「香

火兄弟」(香火の兄弟)である。香を焚き天地を拜して兄弟

の契りを結ぶ、所謂義兄弟の関係である。この義兄弟の關

係は男同士のみならず女性同士の間でも行われており義

姉妹の関係である。第八段には、「坊中の諸女、氣類相似

たるを以て、約して香火兄弟と爲る」と有る。では男女の間

で結拜兄・結拜妹の關係が有るのかと言えば、無いとは言

えないであろうが、古來より男女が香を焚き天地を拜して契

りを結べば「成婚」が一般的で、義兄妹は聞いた事が無い。


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