ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2025、12、21)

縦横・1.2×0.8cm

『顔氏家訓』誠兵篇の一語を、甲骨文で刻した遊印の「幸災

」(災を幸いとす)である。他人の災難を己の幸福とする事で

ある。誠兵篇には、「若し承平の世に居らば、宮閫を睥睨し

、災を幸とし禍を樂しむ」と有る。人として、決して褒められた

行爲ではないが、「他人の不幸は蜜の味」とも言えば、幸災

樂禍とまでは言わなくても、他人の災禍を見て、自分でなくて

善かった、と同情しつつもほっとするのが現實であろう。


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