ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2025、12、22)

縦横・1.2×1.2cm

『孟子』梁惠王上の一語を、金文で刻した遊印の「恒心」で

ある。一定の良心の事で、梁惠王上には、「民の若きは則

ち恒産無ければ因って恒心無し」と有る。要するに、一定の

良心を維持する爲には、一定の生業が必要なのである。普

通の人は、一定の生業則ち恒産が有ってこそ、一定の良心

則ち恒心が保てると言う。悲しい事に己は恒産無き年金暮

らしであれば、時として恒心を失う事が有る。


[ギャラリー一覧へ戻る]