ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用遊印一顆(現代、AD2025、12、23)

縦横・1.2×1.2cm

『漢書』王莽傳下の一語を、金文で刻した遊印の「行尸」で

ある。生きては居ても殆ど死んで居る様なものの例えであ

る。王莽傳下には、「此れ天囚行尸、命は漏刻に在り」と有

る。尚、『拾遺記』卷六の後漢任末の項に有る、「學ばざる

者は存すと雖も、行尸走肉と謂ふのみ」の「行尸走肉」は、

單に生きているだけで何の役にも立たない人を嘲笑する言

葉である。己も妻から「貴方は家の事を何も知らず何も出來

ない、まるで行尸走肉の様な人だ」と、罵られる事が有る。


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