ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2025、12、24)

縦横・4.2×1.2cm

『荀子』勸學篇の一句を、金文で刻した遊印の「口耳之學」

(口耳の學)である。耳から得た知識を、恰も理解している

様な物知り顔で、もっともらしく話す淺薄は受け賣りの學問

の事である。勸學篇には、「小人の學や耳に入りて口に出

づ、口耳の間は則ち四寸のみ、曷じ七尺の軀を美にするに

足らんや」と有る。己も教壇で口耳の學で論じた事など無い

と、斷定的に胸を張れる程、厚顔では無い。時として口耳の

學も有ったのである。


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