ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、12、28) |
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縦横・2.4×2.4cm 『世説新語』文學篇の一句を、甲骨文で刻した「高足弟子 」(高足の弟子)で、所謂高弟の事で、優れた弟子を表す 言葉である。己の訓讀の師は、素晴らしい技を持って居ら れたが、己は其の半分も學び得なかった、故に己は低足 の弟子であるが、不思議な事にこの低足の弟子の弟子は 逆に高足の弟子なのである。彼は三十代前半から職を大 學に奉じ、研究者として活躍して居られる。では己はと言 えば、後期高齢者に至るも、この高弟の恩情を賜り、現職 の訓讀屋として活動させて頂いて居る。有り難い事で誠に 得難きものは高弟である。文學篇には、「鄭玄、馬融の門 下に在り、三年相見ゆるを得ず、高足の弟子、傳授するの み」と有る。 |