ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2026、1、16)

縦横・2.1×2.1cm

『史記』刺客傳の一句を、甲骨文で刻した「漆身呑炭」

(身に漆し炭を呑む)である。主人の仇を伐つ爲に、妻

にも判別出來ぬほど己の姿を變える事である。刺客傳

には、豫讓の話として「豫讓又身に漆して獅爲し、炭を

呑みて唖と爲り、形状をして知る可からざらしむ」と有る

。恩義に報いると言う事は、この様な事なのであろうか、

ここには、事の善し悪しは別として、人としての生き様が

現れている。


[ギャラリー一覧へ戻る]