ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、1、17)

縦横・2.1×2.1cm

『抱朴子』用刑篇の一句を、甲骨文の回印で刻した「十

室九空」である。住む者が居なくなり空家の多い過疎の

状況を表した言葉である。用刑篇には、「天下反せんと

欲し、十室に九は空し、其の亡ぶ所以は、豈に嚴刑に

由るか」と有る。己が生まれ育った故郷の家も、今や空

家と成り果て、周圍の竹林はイノシシの住み家となって

しまった。今都会のみならず田舎でも、この空家現象が

大きな社會問題となっている。


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