ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、1、18)

縦横・5×2.1cm

『新唐書』劉知幾傳の一句を、甲骨文で刻した「史有三

長」(史に三長有り」である。三長の二字は以前に刻した

事が有るが、歴史を書くには、文才・學問・博識の三つ

の長所を兼備する必要が有ると言う事である。劉知幾傳

には、「史に三長有り、才・學・識、世之を兼ぬること罕な

り、故に史は少なし」と有る。史を書くに三長が必要なら

ば、史を研究するには三長以上のものが必要であろう、

しかし己は、三長無きまま歴史を考究して來た、とすれ

ば、矢張り己は身の程知らずの愚か者であろう。


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