ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2026、1、22)

縦横・4×4cm

『史記』項羽紀の有名な一句を、甲骨文で刻した「四面

楚歌」である。周圍を全て敵に圍まれ孤立無援の状況

を表した言葉である。項羽紀には、「夜漢軍四面皆楚歌

するを聞き、項王乃ち大いに驚きて曰く、漢皆已に楚を

得たるか、是れ何ぞ楚人の多きやと」と有る。幸いな事

に己は、七十五年の人生に於いて、未だ四面楚歌の状

況に至った事が無い。或いは有ったやも知しぬが、「世

の中、捨てる~有れば、拾う~有りだ」と、樂天的に對應

していた。但し三面楚歌の状況は多々有った。


[ギャラリー一覧へ戻る]