ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、1、25)

縦横・4×3cm

『梁書』簡文帝紀の一句をアレンジして、金文で刻した「

一目十行倶下」(一目すれば十行倶に下る)である。讀

書のスピードが甚だ速い事を表した言葉である。簡文帝

紀には、「書を讀めば十行倶に下り、九流百氏、經目す

れば必ず記し、篇章辭賦、筆を操れば立ちどころに成る

」と有る。流石に一目十行は無理であるが、漢文を訓讀

する要諦は、口で一行目を讀んでいる時に、同時に目は

三行先を讀み、頭は其の數行の意味を考えている、と

言う作業を繰り返す事である。


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