ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2026、1、29) |
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縦横・2.1×2.1cm 『帝範』務農篇の一句を、金文で刻した「殊俗歸風」であ る。風俗や習慣が異なった異國人が、移り住んだ別の 場所の風習に從い服す事で、「郷に入らば郷に從う」と 同じである。務農篇には、「恵、懐ふ可きなり、則ち殊俗 風に歸す」と有る。日本でも、來日の外國人の方々が、 殊俗風に歸す態度を執って頂ければ、十分に共生生活 が出來るのであるが、何故か自らの習慣を押し通そうと される。結果相互の不満と軋轢が、互いの不信と嫌悪 を招く悪循環に陥ってしまう。悲しい事である。己は外國 に行った時は、其の土地の習慣や風俗に從ふ、家に居 ても妻の価値觀に從っている。 |