ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2026、2、1) |
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縦横・2.3×2.1cm 『書經』君牙篇の一句を、甲骨文で刻した「渉于春冰」(春 冰を渉る)と、『詩經』周頌酌の一句を、印篆で刻した「遵 養時晦」(時の晦を遵《ひき》い養《と》る)とである。「春冰 云々は、危険を犯す事の例えで、君牙篇には、「心の憂 危、虎尾を蹈み春冰を渉るが若し」と有り、「遵養云々」は 、英氣を養い時機が訪れるのを待つ事を表した言葉で、 酌に「ああ鑠なる王師、時の晦を遵い養る」と有る。この歳 になると、特段何かを求める事も無いが、其れでも春冰を 渉るが如き行動は取らず、遵養時晦の生活を送りたい。 |