ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、2、4)

縦横・2.1×2.1cm

『孫子』九地篇の言葉を、金文で刻した「常山蛇勢」(常

山の蛇勢)である。本來は、前後左右が素早く應戰し、

全く隙が無い事を表すが、其處から轉じて詩文の構成

が首尾一貫、前後呼應している事を表す様になる。九

地篇には、「率然たる者は、常山の蛇なり。其の首を撃

てば則ち尾至り、其の尾を撃てば則ち首至り、其の中

を撃てば則ち首尾倶に至る」と有る。今まで諸々の文

章を書いては來たが、悲しい事に常山の蛇勢有る文章

は、殆ど無かった。要するに己には文才が無いのであ

る。


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