ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、2、6)

縦横・5×2.1cm

『易經』革の一句を、甲骨文で刻した「小人革面順以從

君」(小人は面を革め順にして以て君に從ふ)である。

詰まらぬ人物も天命が變わると、己の面持ちを改めて

君主に從う様になるが、其の変化は本質的なものでは

無く、上辺だけである、所謂「君子は豹變し大人は虎變

し、小人は革面す」である。君子や大人は、天命の變化

や正しい方向を察知すると、本質的な所を素早く變へ

たり大胆に變へたりするが、小人は單に上辺だけを變

へる、と言う事」である。革には、「象に曰く、君子は豹

變すとは、其の文蔚たるなり。小人面を革むとは、順に

して以て君に從ふなり」と有る。己は妻に何か言われる

と、慌てて面を革め從うが、暫くすると本に戻ってしまい

、再び面を革む事に成る、要するに「凡人は面を革め

狗變す」である。


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