ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2026、2、8) |
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縦横・5×2.1cm 江戸中期の大文人にして、郡山柳澤藩に仕えた武士で 、「人の師たるに足れる藝十六に及ぶ」と稱された、柳 澤淇園の書を眺めていれ、ふと思った言葉を戰國篆文 で刻した、「升堂入室藝无不周」(堂に升り室に入り、藝 は周からざるは无し)である。學問や技藝が奥義を究め る事を表した言葉でる。因みに「升堂云々」は、『論語』 先進篇に、「門人子路を敬せず、子曰く、由や堂に升れ り、未だ室に入らざるなりと」と有る。己は、師から訓讀 の技を教わったが、六十年以上讀んでいても其の技は 、「未だ門口を徘徊するに過ぎず」と言う状況である。 |