ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、2、9) |
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縦横・4×4cm 『荘子』譲王篇の一句を、金文の回印で刻した「上漏下 濕」(上は漏れ下は濕る)である。甚だ粗末な荒ら屋を 表した言葉である。「茅茨剪らず土階三等のみ」と略同 内容である。穣王篇には、「環堵の室、茨くに草を以て す、蓬戸完からず、桑以て樞と爲し、甕牖二室、褐以て 塞を爲し、上は漏れ下は濕る、匡坐して弦す」と有る。 己の茅屋は此ほどでは無いが、「壁に風有り窓に塵有 り」と言う状況である。 |