ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、2、12)

縦横・4×3cm

『後漢書』呉祐傳の故事から、古璽文で刻した「杵臼之

交」(杵臼の交)である。互いの身分や立場などに拘らな

い交際を表した言葉である。呉祐傳には、「時に公沙穆

來たりて大學に遊び、資糧無し、乃ち服を變じて客傭し

、祐の爲に賃舂す、祐與に語り大いに驚き、遂に交を杵

臼の閧ノ定む」と有る。己の大學時代は貧しかったから

外食など出來ず、田舎から送られて來た米を食べるの

が普通であった。其れが無くなると互いに友の部屋を訊

ね、米を食べ合っていた、則ち「炊米の交」が有った。


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