ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2026、2、13)

縦横・4×3cm

『宋書』沈慶之傳の一節を、金文で刻した「耕問奴織訪

婢」(耕は奴に問ひ織は婢に訪ふ)である。物事は各々

の専門家に訊ねるべきである、と言う事である。沈慶之

傳に、「國を治むるは譬ふれば家を治むるが如し、耕は

當に奴に問ふべく、織は當に婢に訪ふべし、陛下は今國

を伐たんと欲するも、白面の書生輩と之を謀る、事何ぞ

濟ふに由らんや」と有る。例え身分は低かろうとも、矢張

り「餅は餅屋」と言う事である。


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