ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2026、2、15)

縦横・2.4×2.4cm

『國語』晉語四の一句を、甲骨文で刻した「庶人食力」(

庶人は力に食む)である。地位も権力も無い庶民は、肉

勞體働に因って食べて行く、と言う事である。晉語四に

は、「公は貢に食み、大夫は邑に食み、士は田に食み、

庶人は力に食む」と有る。では、地位や権力どころか、

土地や力も無い己の如き老人は、一體何に食むかと言

えば、僅かな年金以外無い。因って己は國に食むである

が、そうであるが故に財政の充足を願っている。


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