ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2026、2、20)

縦横・5×2.4cm

『荘子』譲王篇と『韓非子』和氏篇とに有る故事から、印

篆で刻した「隨侯之珠和氏之璧」(隨侯の珠和氏の璧)

である、この世では中々得難い寶石の事を表した言葉

である。譲王篇には、「隨侯の珠を以て千仞の雀を彈ず

、世、必ず之を笑はん」と有り、和氏篇には、「王、乃ち

玉人をして其の璞を理めしめて寶を得たり、遂に命じて

和氏の璧と曰ふ」と有る。助けた大蛇から御禮に貰った

珠、十五城との交換を求められた璧、共に至寶であり、

古來より「崑崘の玉、南海の珠」と並稱されている。


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