ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2026、2、24) |
|
|
|
|
縦横・3×2.4cm 『北史』韓禽傳の一句を戰國篆文で刻した、「寸陰若歳」( 寸陰歳の若し)と、『春秋左氏傳』襄公二十二年の一句を金 文で刻した、「生死肉骨」(死を生かし骨に肉つく)とである。 「寸陰云々」は、人との再会を待ち焦がれる氣持を表した 言葉で、韓禽傳には、「師を班ちて凱入し、誠に遠きに非ざ るを知る、相思ふの甚だしきこと、寸陰歳の若し」と有る。 亦た「生死云々」は、回復不能と思われる絶体絶命の、甚 だ困難な窮地から、救助された大恩を表す言葉で、襄公二 十二年には、「吾、申叔を見る、夫子は所謂死を生かして 骨に肉つくるなり、我を知る者、夫子の如きは、則ち可なり 」と有る。 |