No.02
入室希望者へのメッセージ

 全般的に会計関係のゼミは,学生諸君から人気がない。理由の一つは,1年次の「簿記原理」がわからないからではないだろうか。

 そのハードルを越えた時,諸君はどれだけの情報を持っているのだろうか。サークルの先輩や当該教員の講義を受けたことのある同輩諸君からの噂によって判断していないだろうか。ある意味では,それは正しいと思う。しかし100%信じられるものか?ゼミの説明会に参加して,先輩からの話を聞いて,ゼミ見学会で雰囲気を感じ,そして,直接,教員に接しに行ったのだろうか?

 少なくとも2年間は毎週顔を合わせることを考えると,自分が教員の性格を容認できるということは大切なことである。これらの行動なくしてゼミを選んだ場合,当たればいいけれども,ハズれる可能性は高くないか?それこそ,就職活動でゼミに入っていなければ,内定をとれないからといった理由でゼミを選ぶことは(そのような話を学生本人から聞いた),本末転倒であろう。また,イヤならやめればいいと考えながら選ぶというのもどうなのだろうか?

 何らかの意識を持って進学してきた学生諸君に対して,財務会計という道具を使って,何かが提供できればよいと考えている。その「何か」を諸君がつかむことは,たぶん大変なことだろう。そのための努力ができる学生諸君が──つまり,やる気と元気を兼ね備えた諸君が──入室してくれ,ゼミを活性化してくれることを願っている。

1999年10月14日
山崎 雅教
 

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