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源氏物語図 夕顔

 
源氏物語 夕顔  24.5×18cm  紙本・着色

17才の源氏が六条の御息所のところへ密かに通っていた頃、重病に臥す大弐の乳母を見舞うために五条の家に立ち寄った時に、隣家の若い女性たちが外を窺っている姿が目に止まった。 その家の檜垣には初めて目にする白い花が咲いていた。源氏は花の名を尋ねに随身を遣わした。隣家の女は扇の上に花を載せて「心あてにそれかとぞみる白露の光そへたる夕顔の花」と詠んだ歌を添えていた。興味を覚えた源氏は、身分を隠して通い始めた。画面は源氏と御息所の侍女の姿を描く。