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伊勢物語 頼むの雁の図 土佐光孚

 
伊勢物語頼むの雁  土佐光孚 (安永9年−嘉永5年  1780−1852 享年73才)画  絹本著色 約156×約40cm

 当図の場面は、伊勢物語第10段「頼むの雁」の段の場面を描いたもの。
 土佐光孚は江戸後期土佐派の絵師。光貞一男。幼名は虎若丸、字は子正、号は鶴皐。寛政2年(1790)10才の時に、父光貞と共に新造内裏清涼殿の布障子に墨画名所図、仙洞御所小書院床張付小襖に花鳥を描いたといわれる。光孚は「土佐家系図」(『大日本書画名家大鑑』所収)によると、文化3年(1806)10月27日「土佐守」に任じ、同8年(1811)2月16日「従五位上」、文政元年(1818)6月24日「正五位下」に叙している。嘉永5年(1852)歿、73才。 正四位下を追贈される。