源氏物語 明石 琴の秘曲弾奏の図 海老名正夫筆  内外タイムス社 昭32年 木版画 24×32.8㎝

 帝は弘徽殿女御の反対を押し切って源氏を都へ召還することにした。この時、明石の上は源氏の胤を宿す妊娠六か月の身であった。明石の上は源氏との別れを思い、悲しみに沈んでいた。源氏は一緒に上洛するように勧めたが、明石の上は承知しなかった。せめてもの思い出に、源氏は明石の上の弾く琴の秘曲に耳を傾けるのであった。この図像はその場面を描いたものである。






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源氏物語 明石 琴弾奏の図 海老名正夫画