役小角図
役行者は、孔雀王呪経の呪法を修めた行者で、岩座に脛を露出させて座り、頭に頭巾、脚に一本歯の高下駄を履く。右手に巻物、左手に錫杖を持ち、前鬼と後鬼とを従えて自在に操ったという。 説話に、諸国の鬼神を動員して葛城山と金剛山の間に石橋を架けようとしたが、葛城山の一言主の神が自らの醜貌を恥じて夜間しか働かなかったので石橋が完成せず、一言主を呪縛してしまったと伝える。