紫式部

 「平安朝中一条天皇御于文物大に起り才媛花の如く宮中に集り紫式部、清少納言殊に名あり清少納言に対しうたはれたは中宮彰子に仕へた紫式部である誠に温雅貞淑博学で少しも誇らしい様子をみせなかつた其著源氏物語五十四帖は当時の理想の人たる源氏の君を中心として宮廷生活を描ける小説にて文章流麗構想の巧妙古今一と云はれる世俗に紫式部は石山寺に籠もつて此物語をものしたものと伝へられ源氏の間が今も寺内に残つてゐる」(「日本歴史図絵第28」『日本歴史』第四集 昭和4年11月による)
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紫式部 石山寺参籠の図