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飛鳥井の息女 揚斎延一画 
飛鳥井の息女 揚斎延一画  明治25年(1892) 36p×25p×3枚

 この錦絵は、室町時代15世紀の土佐派女性絵師で著名な飛鳥井雅親女雅子、「一位局」と称された人の逸話を描く。子供の頃から絵を画くのを好んでいた一位局が、南の殿で鶴の絵を画いたところ、急に風が吹いてきて鶴の絵が舞い上がった。しかし、墜ちた形跡もないので居合わせた人々は、本当の鶴になって飛んでいったのだと理解したという。
 『猿の草紙絵巻』(大英博物館蔵)や『敦盛絵巻』(早稲田大学図書館蔵)
などは、一位局が筆者と伝承される。