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飛鳥井雅章筆 朗詠詩歌 飛鳥井雅豊奥書





朗詠詩歌  飛鳥井雅章筆 飛鳥井雅豊奥書(延宝八年 1680年) 28.7㎝×1580㎝

題簽に「朗詠詩歌」と記す一巻で、長さ約16mに及ぶ。画像はその巻頭部と巻末部である。一巻の内容は『和漢朗詠集』を抄出したものであるが、雅章が『和漢朗詠集』というものをどのように捉えて、どのような詩歌を抄出したか、雅章の漢詩・和歌に対するセンスを窺い知ることができる貴重な一巻である。巻末に延宝8年(1680)17歳の左近衛少将飛鳥井雅豊(1664-1712 寛文4年-正徳2年 享年49才)が父飛鳥井雅章(1611-1679  慶長16年-延宝7年)の真跡であることを証した奥書を有する。因みに雅章は奥書が認められた前年の12月12日に、前大納言従一位をもって薨じた。