明治43年8月頃の句。吉田蔵沢の墨竹画を欲しがっていた漱石が修善寺で重患であった時、愛媛県松山の森円月が所蔵の一幅を見舞いとして贈ったところ、漱石は大いに喜んで「蔵沢の竹」の句短冊と礼状を贈ったという。『渋柿』漱石忌記念号(大正6年12月12日発行)に森円月の回想記がある。
夏目漱石筆