葉室頼重 (むしゃのこうじさねかげ 寛文9年-宝永2年 1669 - 1705 享年37歳)  色紙 18.4㎝×17.1㎝

左 従三位頼政/庭の面はまたかはかぬに夕たちの空さりけなくすめる月かな」(『若宮三十六人歌仙絵』の左6番歌に該当)

 この従三位頼政(1104~1180)詠は『新古今集』巻第3夏歌・267に入集。ほかに、『頼政集』167番、『百首歌合建長八年』1170番判詞、『沙石集』155番、『六華和歌集』521番、『題林愚抄』2659番、『三百六十首和歌』180番などにも見える。なお、『新古今集』の詞書では「夏月をよめる/従三位頼政」とある。

 葉室頼重は江戸時代前期から中期にかけての公卿。従一位権大納言葉室頼孝男。元禄4年(1691)参議に任じ、従二位権中納言に至る。




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葉室頼重筆 若宮三十六人歌仙 新古今和歌集ほか 従三位頼政詠