当ページの画像・テキスト等を Webサイトや印刷媒体へ転載・転用することを禁じます。 
櫛笥隆慶 (承応1年-享保18年 1652-1733 享年82歳)  色紙 18.5㎝×17.1㎝

右 参議雅経/岩根ふみかさなる山を分すてゝはなもいく重のあとのしら雲」(『若宮三十六人歌仙絵』右2番歌に相当)

 藤原雅経(1170~1221)のこの詠は『新古今集』巻第一春歌上・93に入集する。ほかに『明日香井和歌集(雅経)』1058に見える。なお、『新古今集』の詞書には「和歌所歌合に、羈旅花といふことを/藤原雅経」とある。

 櫛笥隆慶は江戸時代前期から中期にかけての公卿。左少将従五位上隆胤男(実は園池宗朝二男)。中御門天皇の外祖父で、成足院是空を号した。天和3(1683)年8月23日従三位に叙し、従一位内大臣に至る。享保13年(1728)12月5日に出家した。




櫛笥隆慶筆  若宮三十六歌仙 新古今和歌集  藤原雅経詠