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四辻公筆  若宮三十六人歌仙 新古今和歌集 前大僧正慈円詠

四辻公韶 寛文10年-元禄13年 1670-1700 享年31歳)  色紙 18.5㎝×17.0㎝

右 前大僧正慈円/雲まよふ夕に秋をこめなから風もほに出ぬ荻のうへかな」(『若宮三十六人歌仙絵』の右6番歌に相当)

 この前大僧正慈鎮(1155~1225)の詠は『新古今和歌集』巻第三、278番に入集。ほかに『拾玉集』2995番、『慈鎮和尚自歌合』133番などに見える。 なお、当該歌の詞書は「夏歌とてよみ侍りける」である。

 四辻公は江戸時代前期の公卿。左中将季輔朝臣の子。元禄6(1693)年2月11日に参議に任じる。官位は正三位に至る。