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和歌色紙貼   久我大納言通兄 冷泉中納言為村 梅園左兵衛督久季
          冷泉宰相宗家 柳原頭左中弁光綱 高野前中納言倧光筆

後京極摂政前太政大臣 大僧正慈鎮 従二位家隆 皇太后宮大夫俊成 
前中納言定家 西行法師

和歌色紙  143.0㎝×74.5㎝  各色紙20.3㎝×18.5㎝

 書写者は久我大納言通兄 冷泉中納言為村 梅園左兵衛督久季 冷泉宰相宗家 柳原頭左中弁光綱 高野前中納言倧光の6名。
 歌人は後京極摂政前太政大臣 大僧正慈鎮 従二位家隆 皇太后宮大夫俊成 前中納言定家 西行法師の6人。
------------------------------------ 【補説】------------------------------------------------------
 後京極摂政前太政大臣「和歌所歌合、関路秋風といふことを 摂政太政大臣/人すまぬふはのせき屋の板ひさしあれにしのちはたゝ秋のかせ」(『新古今集』巻17・1601)
 大僧正慈鎮「夏歌とてよみ侍りける 前大僧正慈円/雲まよふ夕に秋をこめなから風もほにいてぬ荻のうへかな」(『新古今集』278)
 従二位家隆「五十首歌たてまつりし時 家隆朝臣/あけはまたこゆへき山の峰なれやそらゆく月の末のしらくも」(『新古今集』939)
 皇太后宮大夫俊成「守覚法親王、五十首歌よませ侍りけるに 皇太后宮大夫俊成/雪ふれはみねのまさかきうつもれて月にみかけるあまのかく山」(『新古今集』677)
 前中納言定家「養和のころほひ、百首歌よみ侍りける秋歌 権中納言定家/天のはらおもへはかはる色もなしあきこそ月のひかりなりけれ」(『新勅撰集』256)
 西行法師「円位法師/をしなへて花の盛に成にけり山のはことにかゝる白雲」(『千載集』69)