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栄花物語 

 





栄花物語40巻 全9冊 絵入 27.5p×19.2p 奥書無(承応〜寛文頃)

 鶯色地表紙の中央に「栄花物語一」(二〜八)の元題簽を付す8冊と「栄花物語目録并系図」(題簽剥離)1冊とで成る。『栄花物語』の版本には古本系統、流布本系統、異本系統の三種があるが、本書は流布本系統第三種本に相当する。この流布本系統第三種本の特徴は、豊富に図像が挿入されている絵入であることと、本文が四十巻の抄出本であることにある。
 本書には奥書がないので成立の詳細は不明だが、出雲路和泉掾元丘の板行であることから、江戸中期承応〜寛文頃の成立と見られる。