左側のフォームに人口を入力し、演算ボタンをクリックすると、その数に応じた市立図書館における「貸出冊数」、「蔵書冊数」、「年間増加冊数」、「登録者数」の基準値が表示されます。
各々の基準値は、日本図書館協会による『市民の図書館』にしたがって算出されています。
『市民の図書館』は、1970年に刊行された後、1976年に増補版が刊行されています。
以下、算出の根拠とした『市民の図書館 増補版』の119ページにある該当部分の引用です。
では最適基準はどの程度に考えるべきであろうか。
悪循環を望ましい循環に転化できる貸出は年間何冊くらいであろうか。
きわめて少ない実例によって推測すれば人口の2倍の貸出冊数がそれにあたるのではないかと思われる。
1人の登録者が年間12〜24冊の図書を借りるとすれば、登録率の基準は8〜17%となる。
人口の2倍の貸出冊数を達成するためには、人口の8分の1の年間増加冊数が必要である。
これが図書館の最低基準である。
この基準では貸出用蔵書数は人口の2分の1となる。
これは全部新鮮な図書と考えての数字で、現在の日本の図書館のように死蔵書でも廃棄できない状況では実際的ではないので、蔵書数は人口の1.5倍を基準とすべきである。
以上の数値を整理するとつぎのようになる。
2P(Pは人口)
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蔵書数
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[0.58(貸出用)+1]P
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1/8P
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登録者数
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(8/100〜17/100)P
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参考文献
- 日本図書館協会編. 市民の図書館. 東京, 日本図書館協会, 1970, 151p.
- 日本図書館協会編. 市民の図書館 増補版. 東京, 日本図書館協会, 1976, 168p.
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