左側のフォームに人口を入力し、演算ボタンをクリックすると、その数に応じた市町村立図書館における「延床面積」、「蔵書冊数」、「開架冊数」、「年間受入図書冊数」、「年間購入雑誌点数」、「視聴覚資料点数」、「年間資料費」、「職員数」、「貸出点数」の目標値が表示されます。
各々の目標値は、生涯学習審議会社会教育分科審議会計画部会図書館専門委員会による『公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準について(報告)』(平成12年12月8日)の「参考資料:(2)数値目標の例」を参考に算出されています。
但し、当初から大臣告示とするために、基準には量的基準を含めないことが指示されていたことから、文部科学省告示となった『公立図書館の設置および運営上の望ましい基準』(平成13年7月18日 文部科学省告示第132号)では、この参考資料は削除されています。
【スクリプトによる基準値の算出方法の詳細について】
まず、『公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準について(報告)』(平成12年12月8日)の「参考資料:(2)数値目標の例」を以下に示します。
表:貸出活動上位の公立図書館における整備状況
平均人口 | 6,500 | 17,900 | 49,800 | 140,800 | 403,700 |
延床面積(u) | 896 | 1,591 | 2,937 | 5,437 | 8,853 |
蔵書冊数 | 53,067 | 93,373 | 213,984 | 547,353 | 850,812 |
開架冊数(内数) | 44,615 | 73,657 | 153,181 | 335,203 | 558,362 |
開架に占める新規図書比 | 9.80% | 9.20% | 10.90% | 10.90% | 9.10% |
視聴覚資料点数 | 1,582 | 3,277 | 8,299 | 18,809 | 47,400 |
年間購入雑誌点数 | 124 | 130 | 255 | 615 | 955 |
資料費(千円)* | 9,841 | 17,635 | 35,398 | 74,629 | 143,361 |
人口1人概算(円) | 1,500 | 1,000 | 700 | 550 | 350 |
人口1人年間貸出点数 | 14.4 | 13.8 | 11.4 | 10 | 7.8 |
職員数(有資格者)** | 5(3) | 8(4) | 19(11) | 53(25) | 98(58) |
* 1998年度決算額 ** 非常勤,臨時職員を含むフルタイム相当人数
このページのスクリプトでは、以上の表の数値にしたがい、例えば、蔵書冊数の場合、人口6,500人までは、人口1万人未満の貸出密度トップ10%の自治体の平均人口(6,500人)と平均蔵書冊数(53,067冊)から一人当たりの蔵書冊数(53,067冊÷6,500人=8.16415384615385冊/人)を算出し、この値と人口とを掛け合わせて、蔵書に関する基準値を算出しています。
同様に、6,500人から17,900人の範囲では、人口1万人未満の自治体と人口1万人以上3万人未満の自治体(いずれも、貸出密度トップ10%の自治体)との平均人口の差(17,900人−6,500人=11,400人)と、平均蔵書冊数の差(93,373冊−53,067冊=40,306冊)から、人口一人当たりの蔵書冊数(40,306冊÷11,400人=3.53561403508772冊/人)を算出し、その値と人口とを掛け合わせることによって基準値が算出されます。
ところで、以上の方法を用いると、人口30万人以上の自治体の平均人口である403,700人を越える自治体の基準値を定義することはできませんが、ここでは、人口140,800人〜403,700人の区間で用いた比率をそのまま当てはめることによって人口403,700人を越える自治体の基準値を算出しています。
したがって、人口403,700人を越える自治体の基準値は、あくまでも便宜的な数値であることにご注意下さい。
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