<<<back
公立図書館の任務と目標
2004[平成16]年
 左側のフォームに人口を入力し、演算ボタンをクリックすると、その数に応じた市町村立図書館(政令指定都市、特別区を除く)における「延べ床面積」、「蔵書冊数」、「開架冊数」、「資料費」、「年間増加冊数」、「職員数」の基準値が表示されます。
 各々の基準値は、日本図書館協会 図書館政策特別委員会による『公立図書館の任務と目標』の「図書館システム整備のための数値基準」にしたがって算出されています。
 これとは別に、『任務と目標』の各条項についての解説と、『図書館評価のためのチェックリスト 改訂版』を加えた『公立図書館の任務と目標 解説 改訂版』というものが刊行されています。
 人口段階別の貸出密度(=貸出冊数÷人口)上位10%の自治体の実績値を基準値と読み替えるという算出方法は、『公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準について(報告)』や『Lプラン21:図書館による町村ルネサンス』に倣ったものですが、算出の基礎データは『日本の図書館2003』を使用しています。
 また、この数値は「目標値」ではなく、達成すべき「基準値」であると定義されています。

人口 延床面積m2
蔵書冊数
開架冊数
資料費
年間増加冊数
職員数


以下、算出の根拠とした『公立図書館の任務と目標』の「図書館システム整備のための数値基準」からの該当部分の引用です。

公立図書館の任務と目標 「図書館システム整備のための数値基準」
●図書館の最低規模は、蔵書50,000冊
 図書館が本文書で掲げるような図書館として機能し得るためには、蔵書が5万冊、専任職員数3名が最低限の要件となる。このとき、図書館の規模としては800uが最低限必要となる。これは地域館を設置する場合においても最低限の要件である。

[延床面積]

人口6,900人未満1,080uを最低とし,
人口18,100人までは1人につき0.05u
人口46,300人までは1人につき0.05u
人口152,200人までは1人につき0.03u
人口379,800人までは1人につき0.02uを加算する。

[蔵書冊数]
人口6,900人未満67,270冊を最低とし,
人口18,100人までは1人につき3.6冊
人口46,300人までは1人につき4.8冊
人口152,200人までは1人につき3.9冊
人口379,800人までは1人につき1.8冊を加算する。

[開架冊数]
人口6,900人未満48,906冊を最低とし,
人口18,100人までは1人につき2.69冊
人口46,300人までは1人につき2.51冊
人口152,200人までは1人につき1.67冊
人口379,800人までは1人につき1.68冊を加算する。

[資料費]
人口6,900人未満1,000万円を最低とし,
人口18,100人までは1人につき796円
人口46,300人までは1人につき442円
人口152,200人までは1人につき466円
人口379,800人までは1人につき229円を加算する。

[年間増加冊数]
人口6,900人 未満5,574冊を最低とし,
人口18,100人までは1人につき0.32冊
人口46,300人までは1人につき0.30冊
人口152,200人までは1人につき0.24冊
人口379,800人までは1人につき0.17冊を加算する。

[職員数] 人口6,900人未満6人を最低とし,
人口18,100人までは100人につき0.025人
人口46,300人までは100人につき0.043人
人口152,200人までは100人につき0.041人
人口379,800人までは100人につき0.027人を加算する。

基準値の算出例
 たとえば人口50,000人の自治体の場合,必要な延床面積の算出は,下記の計算により,3,161uとなる。

1,080+((18,100−6,900)×0.05)+((46,300−18,100)×0.05)+((50,000−46,300)×0.03)=1,080+560+1,410+111=3,161

各々の基準値ではいずれも"人口6,900人未満○○を最低とし"とされていますが、「基準値の算出例」では"人口6,900人以下○○を最低とし"と解釈されますので、このスクリプトでも「算出例」の方針にしたがって基準値を算出しています。